直島茶会
実は直島では、ある方のパーティーがあり、そのパーティーが始まる前に、簡単な茶会をするということで、お手伝いに行ってきたのです。
美術館棟の中にライブラリーがあり、底には安藤忠雄のスケッチや設計図など、ここを建てたときのいろんな資料が閲覧できる部屋があります。三角の大きなテーブルが部屋の真ん中においてあるのですが、そこを茶席に見立てました。
デンマークのネストテーブル4つを使って立礼席をつくりました。点前席の写真です。
お道具のクローズアップです。
そうです!!水指はシェブルーズという名のラリックの花器です。1930年にデザインされました。塗り蓋を誂えて水指に見立てました。もちろん僕の持ち込みなんですが。お茶碗は玉藻焼きという高松の赤楽。棗は波蒔絵。香川の島の茶会にぴったりですよね。九月とはいえ、まだまだ暑い最中の茶会でしたので、ラリックのガラスがとてもきれいに映えました。
ちょっと逆光でアーティスティックに撮ってみました。すごく奇麗でしょ。
お菓子は京都の今、話題のお菓子屋さん、聚洸さんにこの日の為に特別に2種類を作っていただきました。
ひとつ目は淡いピンクのナデシコの花のお菓子。淡雪羹を使ったもので、中にこしあんが入っています。メレンゲがつかわれているのでとても軽い口当たりでした。
もうひとつは、黄色と淡い緑の二色のこしあんを、透明の葛で巾着のように絞り込んだ、お菓子。[新涼]と聚洸のご主人が名付けてくださいました。やっと涼しくなり始めたことと、間もなく色づく山をイメージして作られたとの事です。
菓子器もアクリルのボックスにしてモダンなイメージにしました。
茶会の様子の写真を見て下さい。
僕も暑かったけど、単衣のきものと袴でがんばりました。写真はないけど。。。。。
茶会が終わる頃にはちょうど日が暮れて、ライブラリーからも美しい夕日が眺められました。
そしてパーティーが始まりました。 ts