2013.7/11.木
祇園祭がはじまりました!
京都では猛暑日が続くなか、毎年恒例の祇園祭が始まりました。
今回、フラワーデザイナーの岸さんは、扇を広げたような形の”檜扇(ひおうぎ)”を生けてくださいました。
こちらが檜扇。
この檜扇、名前の由来は、平安時代初期に京都で作られ、主に宮中の男性の持ち物であった「檜扇(ヒノキの薄板をつなぎ合わせて作った扇)」に、葉の部分の姿が似ていることから、この名前がついたと言われています。
毎年、祇園祭の季節になると京都の家々ではこの 檜扇を飾ります。
この時期の京都では、料理屋さんなど、いろいろな場所でこの檜扇を見かけます。
祇園祭のお花と言えば檜扇、檜扇と言えば祇園祭なのです。
そんなクラシックな檜扇ですが、今回は鮮やかなアンスリュームと合わさって新鮮な印象に。
この檜扇、ちゃんと花も咲かせます。
オレンジ色でドッド柄のかわいらしい花が咲くそう。
まだつぼみですが、この先きっと咲くはず。。
ちなみに花のあとは黒い実がなるそうです。
この黒い実は「ぬばたま」と言い、短歌で使われる「ぬばたまの」という夜を表す枕詞の由来にもなっています。
★ 祇園祭の見どころ
「宵山」7月14日から16日
「山鉾巡行」7月17日
「神輿渡御」7月17日
フラワーデザイナー:岸勝人さん website : 岸勝人花事務所
花器:ルネ・ラリック「オラン」1927年
花材:ヒオウギ、アンスリューム、ニューサイラン