2014.10/28.

食堂おがわ

先日、本当に予約困難なレストラン、[食堂 おがわ」に偶然行く事ができました。ここは食堂と銘打っていますが、実はきちんとした、和食が味わえる料理屋なのです。

オーナーシェフである、小川新太郎さんは 名店、祇園さ々木にもいらっしゃった、素晴らしい料理人です。本格的な京料理をもっと気軽に出したいという思いから、食堂 おがわ という名前をつけられたようです。ただ、気軽とはいっても、噂が噂を呼ぶようになり、あっという間に、予約を取るのすら至難の業という人気店になってしまいました。

この夜も、9時ぐらいには前のお客さんが終わるので、それ以降でよければという条件付きの予約でした。席が空く時間がみえたら電話するということでしたが、実際に座れたのは、もう10時前でした。

場所は京都の街のど真ん中、四条河原町を2筋下がった、細い路地を東に入ったところにあります。居酒屋風の店が何軒か続くなかにあります。コの字型のカウンターに14席だけのお店です。

 

 

2枚目の写真のカウンターの中でわさびをおろしているのが、小川氏。

椅子も、カウンターの素材も、本当にシンプルで簡素なもの。決して高級素材を使った内装ではありません。メニューも店の奥にある黒板にかかれたものがあるのみです。

 

定番メニューもたくさんありますが、旬の食材を使った美味しそうな物が並びます。価格だって千円しないものだってたくさんあるんですよ。ちょっと驚きでしょ。まさしく、食堂感覚。

 

さて、僕達がいただいたものを紹介します。

まずは鰹のたたき。皮目だけをほんの少しだけあぶったほとんど生に近い状態です。わさび醤油でいただきました。

 

琵琶湖の固有種もろこの炭火焼。寒くなると穫れる風物詩。ほろほろと柔らかな身を口に含むととても幸せ気分になります。これだけ太っているので、早くも子持ちなのかと期待しましたが、残念ながらまだちょっと早過ぎました。

 

骨付き鶏のもも肉の唐揚げ!! こんな庶民的な一品だってあります。柚胡椒添え。さすが料理屋の唐揚げ。皮のパリパリ感がすばらしい。

 

これはメニューにもなかったのですが, 小川氏のおすすめの一品です。はやり冬の風物詩のひとつ、海老芋の煮物。上品なお出汁で煮込んであるので、まるでお吸い物のような味わいです。

 

胡麻豆腐の揚げ出し。胡麻豆腐も自家製。揚げたてをしょうががたっぷり入った葛餡のお出汁が体を温めてくれます.

そして最後に

 

新ショウガと焼サンマのご飯。

出たての新ショウガを針のように刻んで土鍋で炊き上げたご飯の上にサンマがのっています。最初、サンマご飯って聞いて、生臭いんじゃないかなとも思いつつ注文をしましたが、ご飯が炊きあがる寸前に、炭火で焼いたサンマの切り身をその上に置いて、蓋をして蒸らしたとの事。一安心でいただきました。

しゃもじで崩してショウガごはんと程よく混ぜ込んで、お茶碗にいれていただきました。香ばしい炭火焼のサンマの身とさわやかなショウガ味がすばらしいハーモニー。実は青背の魚はあまり得意じゃないのですが、意外や意外、御代わりまでしてしまいました。

またすぐにでも行きたいのですが、予約状況を聞いてびっくり! 6−8時にスタートしたいのなら、来年2月になるんですって!! だったら、夜遅くの10時スタートでいいから、できるだけ早く行きたいな。  ts

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