2024.9/11.

白露の素敵なお茶会

まだまだ残暑厳しい季節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

先日ギャルリーオルフェにて「白露の素敵なお茶会 〜East meets West〜 東洋と西洋の出会い」が開催されました。

FIORISTA Kyoto 藤井淳子さん & 隠雲京都 水木琳さんによる、中国茶とお花をルネ・ラリックやアンティークと共に楽しむスペシャルイベントです。

 

 

フラワーサロン「FIORISTA Kyoto」を主宰する藤井淳子さんは、オランダの生活文化に感銘を受け、オランダ様式を取り入れたフラワースタイルを表現されています。

「隠雲京都」水木琳さんは、中国から京都へと来日され、中国茶の講座や教室を開催しながら中国茶文化を発信されています。

そんなお二人のコラボレーションで、この特別な茶会を企画していただきました。

 

 

 

まずは藤井淳子さんによるフラワーアレンジメントの実演からスタート。

ルネ・ラリックの花器「ユーカリ」に、ユーカリの葉が入ります。

ルネ・ラリック 花器「ユーカリ」作品ページ《ギャルリーオルフェ》

白いお花は生花ではなくアーティフィシャルフラワー。
オランダから取り寄せたもので、いわゆる造花のイメージとは異なり、自然な色味でお花の繊細な作りが表現されています。

 

 

枯れにくく長持ちするユーカリと、水を使わないアーティフィシャルフラワー。
ルネ・ラリック作品に生花を入れるのはちょっと・・・という方でも楽しめるフラワーアレンジメントですね。

生花とアーティフィシャルフラワーを合わせることで、日常の中で気軽にお花を楽しめるサスティナブルなフラワースタイルを提案してくださいました。

 

 

 

続いては中国茶のターン。

食前酒の代わりに水出ししたお茶が出されました。
バカラのアンティークグラスに美しい色のお茶が入った姿はまるでシャンパンのようです。

オールドバカラ | Special Design《アンティックかとう》 (g-orphee.com)

 

   

今回のお茶会ではなんと4種類もの中国茶が用意されました。

茶葉の様子や香りもまったく違います。
発酵方法によって同じ茶葉でもまったく異なる風合いになるのだとか。

  

 

 

食前のお茶、二杯目はスザンヌ・ラリックのポットとカップを使って提供されました。

スザンヌ・ラリックはルネ・ラリックの娘で、画家でありアーティストでした。ルネ・ラリック晩年のデザインはスザンヌが手掛けたものも多くあります。
そんな彼女は、フランスの名窯アビランド社へと嫁いだ後、陶磁器の絵付けも手がけるようになりました

 

 

中国青磁を思わせる素地の上に、スザンヌのセンスで軽やかな絵付けが施されたキュートなカップ。
中国茶とスザンヌとのユニークなコラボレーションが実現しました!

 

 

そして食事の時間には、京都飄樹さんの特製縁高弁当をお出しいただきました。
中国茶をより深く味ってほしいということで、今回お菓子だけではなく食事も合わせてお楽しみいただきました。

 

 

食事の際にはまた違ったお茶。
ラリックの蓮の花を象ったコップ型グラス「ロータス」に入っています。

そしてそして、食事の後のお菓子は、「菓子屋のな」名主川千恵さんに今回の茶会に合わせて特別に作っていただきました。
栗のあんが入ったわらび餅で、見た目や込められたストーリーも美しいですが、お味も素晴らしかったです。

 

 

 

最後に用意されていたお茶は、特に貴重なもの。

茶葉を特殊な方法で発酵させたもので、ビニールハウスのような場所に茶葉を敷き詰め、井戸水を撒いて自然に発酵させるのだそう。
琳さんのお話を聞いていると、中国茶の奥深さに感心するばかりです。

 

 

100年ほど前に作られたイギリスのシルバーポットから注がれたお茶が皆さんの元へと渡りました。

アンティークのシルバー | ティーポット《アンティックかとう》 (g-orphee.com)

 

カップはマイセンや、スザンヌ・ラリックの小ぶりな作品です。
その可憐な姿と中国茶の芳醇な味わいに、皆さんうっとりされているようでした。

 

 

 

藤井淳子さん、水木琳さん、貴重な時間をありがとうございました。
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。

 

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