京都桜情報2 円山公園
まだ、朝晩は寒いものの、昼間は日が照ると随分暖かくやっと春めいてきました。開花が遅れ目だった桜もやっと咲き始めました。今日は、祇園の八坂神社の裏にある円山公園の桜情報です。丸山公園には京都の桜のシンボルのような大きなしだれ桜があります。ただ、この木はここ5年間くらいの間にだんだんと元気がなくなってきています。この桜は円山公園の2代目で戦後すぐにここに移植されたものなんですが、推定樹齢80年と言われています。高さ11mもある巨木なのですが、3年くらい前に大きな枝をばっさり切り取るという大手術を行いました。そのため、左右のしだれ方が何ともアンバランスでとてもかわいそうに見えてしまいます。小さい時から毎年、見てきた桜なので一回りも、二回りも小さくなってしまったように感じられます。それでも、健気にきれいな花を咲かせる姿は感動的ですらあります。今日で7分咲きぐらいでしょうか。
ソメイヨシノより濃いめのピンク色がとてもきれいです。左側の大きな枝がばっさり切り取られた痕です。なんだかとても痛々しいです。
この桜の次代の候補も今、円山公園に二本植えられています。いつかは取って代わられるんでしょうね。
この大きなしだれ桜はすばらしいのですが、実はこの桜の回りには地獄の風景が待っているのです。そう、花見の宴会です!!これは昼間のシーンですが、昼間には学生風の若い人達がもう盛り上がっていました。
一番最悪は、プルーシートの席取りです。誰も座っていないのに、おそらく夜桜宴会の為のどこかの企業の場所取りかなにかなんでしょう。大きなしだれ桜の回りは桜に近づけないほどびっちりとブルーのシートが敷き込まれています。
なんと醜い光景でしょう。絶対にブルーシートは禁止すべきだと思いませんか??ブルーシートの上にはせめてゴザを敷き、美観を損ねないように義務づけてはどうでしょうか? そして宴会のできる場所をもうちょっと制限すべきじゃないでしょうか?大きなしだれ桜のまわりは絶対に禁止するとか、どうして京都市は規制を強化しないのか不思議でしょうがありません。ユネスコの歴史的遺産の都市の名がすごく恥ずかしいです。
この、桜、夜になるとライトアップされます。最後にその幻想的な姿をご覧ください。かがり火が妖しく足下に焚かれています。暗くなると回りの醜い宴会も見えなくなります。 ts