2012.5/26.

veranda茶会  by ts

今日はverandaのイベントの紹介です。

小さな美術館の石垣の上にガラス張りの小さな建物がわかりますか?

このガラスの部屋完成記念にここで立礼の茶会が催されました。お点前は、武者小路千家の高畠守徹先生にお願いしました。部屋の中にはオーナーの趣味で集められた1960年代のデンマークの家具が入っていますが、それをうまく立礼の席にあうように、先生にアレンジをしていただきました。

点前席の様子です。

ガラスの水指は、ルネ・ラリックの花瓶アヴァロンが見立てで使われています。木立の中でスズメが語り合うようにデザインされています。黒塗りの替蓋がつくとまるで、本物の茶道具のようですね。

客席はハンス J ウェグナーや、J Sモラーのの椅子が並びます。バックの新緑の色がえも言われぬ程美しく映えます。

主菓子は端午の節句にちなんで、粽です。これも、ノネットという、スズメのデザインのルネ・ラリックの浅鉢に盛り込まれています。オパルセントガラスの淡いブルーがとても涼やかに見えます。鳥が大好きなオーナーの趣味がとてもよく出ていました。

高畠先生のお手前の様子です。

手前座のうしろに、水屋としてつかったカウンターがあるのですが、そのカウンターの上にも、ラリックのスズメが数羽飾られていました.部屋中からみえる新緑の中でとてもいきいきと見えました.

茶会が終わった後、小さな美術館の石垣の上に作ってある、苔のお庭に皆で出ました。石と苔が市松模様に配されたとてもモダンな庭でした。恐るべしオーナーのテイストです。本当に何から何まで素晴らしい。なんという美意識の持ち主なんでしょう!!

異空間のなかで、日本文化の頂点ともいえる濃茶をいただくという至福の時にお招きいただいたことに感謝する一日でした。  ts

 

 

 

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