コペンハーゲン便り3 by ts
コペンハーゲンの食事事情です。コペンハーゲンと聞いても普通は誰もグルメの街というイメージはないでしょ?!ところが今や、その状況は激変していると言ってもいいと思います。まず、世界で一番予約の難しいレストランとして話題のnomaがコペンハーゲンにあります。なんと、1年半以上も先の予約しか入れられないそうです。デンマークで穫れる食材しか使わないというのが、大きなポリシーのレストランだそうです。もちろん、今回は予約を取れるはずもなかったのですが、このnomaにいたシェフが独立してシーフードレストランをはじめたのですが、これがまた、非常に話題になっています。だめもとで電話をしてみたのですが、ラッキーな事に早い時間ならということで、6時からの最後のテーブルを予約する事ができました。
レストランの名前は、Kodbyens Fiskebar (クービュンス フィスケバー)。このロケーションがまたユニークです。街の結構中心地ではあるのですが、もともとは精肉工場のエリア(meet packing district)だったところです。 Kodbyensというのはこのエリアの名前です。レストランの内装もその面影を残してあります。まずは入り口の風景。
看板は精肉所の大きな看板がそのままあります。トラックの車止めもそのままです。外の席には順番待ちの人達が食前酒を飲んでいます。
オイスターバーの様子です。天井もしみだらけのままです。カウンターは材木や、石等の廃材を使った物にアルミの板を張っただけのシンプルな仕上げ。でも、やっぱりかっこいいです。
テーブル席の向こう側、中央に大きなカウンター席もあります。テーブル席の椅子もカフェにあるような何でも無いデザイン。ここには有名デザインのものなんてなにもありません。お客の服装だってすごくカジュアルです。
さて、いよいよお料理の紹介です。
やっぱり、一番最初はデンマーク産の生カキ!!小石の上に乗せたプレゼンテーションがとてもおしゃれです。
とても、大きくてさらっとした味。ちょっとフランスのベロンと似た感じかな。貝の型もなんとなく丸くて似てますよね。
そして、もちろん白ワイン。
この白ワインは自家製のもので、ここのレストランとnomaでしか飲めない限定品だそうです。生カキとぴったりでした。
もうひとつ前菜。サバのタルタル。ジャガイモのピクルスを小さなダイス状に切った物が上にのっています。ピンクのは紫タマネギのピクルス。ベビーリーフの彩りといいとてもきれいな料理です。
メインはムール貝をアップルサイダーで蒸したもの。たくさんのハーブが入っているので、とてもさわやかです。
そして、シグニチャー料理。タラのグリル。デンマーク産の野菜がたっぷり添えられています。
ふわふわとやわらかな食感がとてもおしいかったです。
魚類もすべて、近海で捕れたものだけを使っているそうです。
このKodbyensというエリア。とても注目されていて、この他にも話題のレストランやギャラリー、デザイン事務所などができ始めています。これからも目が離せないところになりそうです。
ts
Kødbyens Fiskebar
Flæsketorvet 100
1711 København V
Phone +45 32155656
詳しい情報は右下のピンク色のアドレスをクリックしてみて下さい。