2012.7/7.

コペンハーゲン便り4 by ts

 

折角のコペンハーゲンですから、今回は少し観光もしてみましょう。

まず、一番有名なのは、ニューハウン。ニューハウンとは「新しい港」という意味で、国王クリスチャン5世によって1670年代に建設されました。幅30~40m、長さ400mの小さな港で、埠頭となる水路があり、ヨットや観光船がたくさん行き来きしています。回りにはレストラン等のカラフルな建物がつらなり、とてもかわいらしいコペンハーゲン一番の観光地となっています。

何度もコペンハーゲンには来ていますが何回来ても、まずやはりここを訪れます。なんだか、心が和みます。

そして、忘れてならないのが、これです。

little marmade!! 本当にその名のとおり、小さな人魚姫の像。街の中心からはちょっと離れた港の入り口にあるのですが、こんな小さな物を見る為にたくさんの観光バスも来ていました。一昨年の上海の万博にはこの象が出品されていたので、コペンハーゲンの人達は本当に半年間寂しかったようですよ。あまりに期待しすぎてあまりの小ささにがっかりしちゃったなんて言う人も多いけど、コペンハーゲンの人にとっては、りっぱな誇りのようです。

アルネヤコブセンがデザインして1960年に完成したSASロイヤルホテル。随分と改装はされていますが、まだまだ当時の面影も残っています。

まずは外観から。モスグリーンの金属パネルがとても印象的です。とてもシンプルなビルです。

今のロビーの内装。

ポール・ヘニングセンのランプやエッグチェアなど、60年代デザインのものがいっぱい使ってあります。ただ、ロビーの中で当時のオリジナルの型で残っている物は、ただこれだけだそうです。

 

ロビー中央にある、螺旋状の吊り階段です。二階のロビーへと繋がります。ロープで吊り上げたようで、折り紙で作ったような階段。みごとです。ヤコブセンのデザインの完成度の高さに感服です。上のロビーからながめてみました。なんと美しいのでしょう!!

さらに、このホテルのすぐ近くに、ヴェルナーパントンが手掛けた、サーカス劇場があります。もともとは伝統的な建物だったようですが、1984年にパントンが外装をおどろく色に塗り替え、内装もパントン流のサイケデリックなものにしたそうです。今は残念ながら、そのサーカス劇場はシネコンプレックスに変わってしまいましたが、驚くべき外装はそのまま残っています。

燦然と輝くこの色のビルは回りからも浮きまくっていますが、なぜかコペンハーゲンにあると全然違和感なくとけ込んでいます。いったいどんな内装だったのでしょうね?無くなってしまったのが残念です。

 

もうひとつ、僕のとても気になるビルの写真です。Nordeaという銀行のビルなんですが、ビルの外壁が全て銅板なんです。

誰が何時頃作ったものかも不明ですが、とてもかっこいいビルです。銅板に緑青がでて、ビルが緑色なんです。とても味わいのある風合いになってます。正面は左右対称の固い雰囲気ですが、裏に回るとアールもあります。

銅板を外壁に使うなんて凄すぎます。いったい誰のデザインなのかちょっと詳しく調べてみようと思っています。とても心引かれるビルです。  ts

 

 

 

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