2012.11/20.Tue

特別展速報2

毎回、特別展では、ラリック作品と何かのコラボレーションを試みていますが、今回は京都にある老舗菓子司、亀屋良長さんとのコラボレーションです。亀屋良長さんは、江戸時代から続く京都でも指折りの菓子司ではありますが、その老舗に新風を吹き込んだ女性がいます。その人が藤田怜美さんです。藤田さんは、パリのミシュラン2っ星のレストランでシェフパティシエとして働いていましたが、そのパリで和菓子のすばらしさに魅了され、単身京都に菓子作りの修行にいらっしゃいました。

そして、フランスでのパティシエでの経験を生かして、自らの名前を冠した新しいブランド SAMOTI FUJITA by Kameya Yoshingaをスタートされました。洋菓子でも和菓子でもない新しい感覚のお菓子です。

藤田さんには、まず、うちのギャラリーにある、階段の4つのちいさなウインドーのディスプレーをお願いしました。ラリックの作品を選んでいただき、その作品をお菓子を使ってディスプレーをお願いしました。

まず、一つめのウィンドー、作品はカーマスコット「ナイアード」です。

オパルセントの彫像の回りにはパウダーシュガーがまかれ、その外側には海の泡に見立てたゼリーで作ったお菓子が飾られています。結構憎らしい顔をした人魚の像なんですが、こんな風にディプレーされるとなんだかとてもかわいく見えます。

二つめが、香水瓶、レフルール。

この香水瓶には花から湧き出たように花の精が描かれているのですが、藤田さんはピンクの桜の花が描かれた大きな落雁(らくがん)をあわされました。そして蝶が吹き墨のように描かれている半紙も実にお砂糖で作られいます。びっくりです。

三つ目が香水瓶ローズ。

これも、とてもかわいらしいディスプレーです。蔓も葉もピンクのバラもみんなお菓子でできています。葉がグラデーションカラーでできていて、ちょっとひねってあるのがとても洋菓子的です。葉も、花も古くから亀屋良長さんに伝わる干菓子用の型でぬかれたものだそうで、ひねりやグラデーションの工夫は藤田さんのアイデアです。蔓の動きがとても立体的で僕が一番気に入ったウィンドーです。

そして、4つ目 香水瓶アンフィトリット。

海の音を聞く裸婦像がストッパーになった巻貝のモチーフの香水瓶ですが、貝殻や波、そして白砂や海の青をお砂糖や干菓子で表現しています。色は、白と青のみのとてもさわやかなディスプレーが素敵でしょ。

小さな四つの世界ですが、藤田さんのセンスがとても生きたディスプレーです。藤田さんにお願いしたのはまだまだ他にもあります。それについては次のブログで。    ts

追伸:亀屋良長さんに興味のある方は下のweb pageにアクセスしてみてください。

 

 

 

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