camelia
3月になり、暖かくなると我が家のベランダの春咲き椿が一斉に開花しだします。その中には江戸時代に品種改良された、いわゆる古典椿といわれる名品も多いのですが、外国で作り出された椿も多くあります。今日はそんな椿をご紹介していきます。
外国種といっても、そのベースとなっているものはほとんどが日本原産のヤブツバキがほとんどです。
まず、タマアメリカーナ。これはアメリカのヌッチオ農園が1993年に発表した品種。直径10cm程の大輪の八重咲き。
この花のベースになったのが日本の玉の浦という、ヤブツバキ系の古典名花。です。それも今咲いています。これは直径7cm位の中輪一重咲きです。
次がダローネガ。ほんのり黄みをおびた白の大輪千重咲き。直径10cm程です。ネイティブアメリカンのチェロキー族の言葉で「金(きん)」という意味。
またそれに由来するアメリカ・ジョージア州にある土地の名で、はじめてゴールドラッシュの起こった場所として知られているそうです。
これもアメリカで作出された椿です。今、オルフェの二階に上がる階段のところで輝いています。やはりヤブツバキからつくられた品種です。
ナイトライダー。これは江戸期から伝わる古典品種黒椿(ヤブツバキ系)と、サルウィンツバキ系の Ruby Bells を交配してニュージーランドで作り出された交配種だそうです。
その名のとおり、通常の赤い椿よりかなり濃い色です。直径5cmぐらいの小ー中輪咲きです。まだ一輪しか咲いていませんがこれからどんどん咲いていきます。蕾がいっぱいついています。
ヌッチオズジェム。僕が一番好きな外国種椿です。
咲き始めは花弁がお互いに固く抱き合って開かない珠が中心にある宝珠咲き。
まるでバラの花のようでしょ。
そして、これが満開の姿。宝珠が解けて無数の花びらが美しく並ぶ千重咲きです。まるでシャネルのコサージュのようですね!!彼女が憧れた高貴な花そものだと思います。本当に豪華です。
これもタマアメリカーナと同じ、アメリカのヌッチオ農園で作出された日本でも人気の高い品種。毎回になると直径15cmにもなる巨大輪です。これも、日本のヤブツバキがベースになっています。とても、同じ品種とは思えないですけどね。
ローゼフローラ。1800年代に中国からイギリスに種で渡ったとされる、中国原産の椿で原種椿といわれています。直径2cmくらいの極小輪です。
極小輪とはいっても型は立派な椿の花。整った黄色の蕊が凛としていてとても品があります。ものすごい数の花が咲き、比較的早く落花するので、まとめてルーシーリーの鉢に浮かべてみました。
ターコイズブルーに淡いビンクの椿。まるで着物の色合わせみたいですね。
まだまだこれから咲くものもあり、もう少し暖かくなるのが待ち遠しいです。
ts