2013.6/30.

リスボン旅行紀 1 (グルベンキアン美術館 1)by ts

6月の中旬、今までヨーロッパには何度も出掛けながら、一度も足を踏み入れた事のなかった国、ポルトガルを訪れるチャンスに恵まれました。ただ、3泊というショートステイだったので、今回はリスボンだけの滞在にして、じっくりと楽しんできました。

まず、第1回目のブログには、この旅のメインの目的であった、グルベンキアン美術館をご紹介します。

アルメニア人の石油王、カルースト・グルベンキアンは20世紀の初め頃、パリに拠点を置いていました。その時代にルネ・ラリックと親交を深め、ラリックの良きスポンサーとして、制作活動を支えていました。国際博覧会等に出品するために制作した宝飾品や蝋型成型のガラス作品などの多くはグルベンキアンの手で買い上げられました。第二次世界大戦を避けて1942年にアメリカに渡る為に短期滞在の予定であったリスボンに魅せられ、ここをついえの住処にしたようです。そして、1955年にこのリスボンで没しました。

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カルースト・グルベンキアンの肖像。

 

グルベンキアン美術館は、カルースト・グルベンキアンが世界各国より個人で集めた6,000点ほどの美術品を所有している美術館で、彼の死後、1969年に彼の遺言に従いグルベンキアン財団によってオープンしました。所蔵品にはルネ・ラリックの宝飾品、ガラス作品が多く含まれています。

リスボンの北部にある新市街地の中にこの美術館はあります。まずは外観をごらんください。広大な敷地の中に財団のビルと左側にはこの写真のような、低い建物の美術館があります。いかにも、60年代後半に建てられたコンクリート色のミニマルなデザインが逆にとても今風に感じられます。手前には葦の植えてある噴水池。

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左側にも池があり、鴨も棲んでいます。緑がいっぱいのとても心地よい雰囲気です。

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玄関入ってすぐのロビーです。レザー張りのソファがゆったり並び、広大な中庭がゆったりと見渡せます。その庭も日本的とも英国的とも言えるような自然な感じの木々がとても美しく配列されています。美術館への期待が大きく膨らみます。

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入場料を払おうと思い、受付に並ぶと、今日は無料解放の日だということです。どうやら毎週、日曜日は無料のようです。

美術館のレイアウト図です。めざすラリックコレクションは 最後の第15室のようです。

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次回はコレクション内容をご紹介します。  ts

 

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