カップたくさん入荷しました!
久々にカップ&ソーサーが多数お目見えです。個性豊かな素敵な作品ばかりですので、まずブログにてザックリとご紹介したいと思います。
まず上に並んでいるのは、キャビネットカップと呼ばれる装飾性の高い小さなカップ&ソーサーです。デミタスサイズよりもさらに小さな作品です。
実用的なものではなく、その名の通りキャビネットに飾って楽しんだものです。その為、金彩などのコンディションはとても綺麗です。
手前は花文様と盛り上げの金彩をあしらったロココスタイルのカップで、パリ窯のもの。形状もとても優雅です。プリカジュールのデミタススプーンが良く似合います。
そして、変わり種はこちら・・・
なんと足付きです!!
ピンクと黄緑の色違いで見つかりました。工房はベルリンの王立窯であるKPM。
絵変わりシリーズではこんな素敵なものも・・・
ロイヤル・ドルトンのデミタスサイズの1920年代の作品。カップ、ソーサーとも全面に庭園のひとコマが描かれています。
柔らかな色調と空気感のあるタッチで、小さな画面に引き込まれます。
5客並べて眺めていると、なんとなく子供の頃に読んだ「秘密の花園」を思い出しました。
続いて右から、ドレスデン、ミントン、コールポート、コールドンの作品。
紅茶もしくはコーヒー用のサイズです。19世紀後期から20世紀初期のものになります。
こちらは、ティファニーとウースターのWネームのティーカップです。アイボリー、グリン、ピンク、水色の4色が揃いました。
ティファニー社は窯を持っていなかったので、時々この様にデザインを自社で行い制作を陶磁器メーカーに依頼したものが出てきます。
19世紀の終わりから流行したジャポニズムの作品です。ティファニーの銀器でも用いられたテーマですね。
丸窓から竹や菊など日本的なモチーフが覗きます。
お次はガラリと変わって、アール・デコのトリオセットです。
ローゼンタールなど全てドイツの窯です。この時代のアートな気分があふれています。かっこいいですね。
そして陶磁器としてはやっぱり忘れてはいけない、マイセンです。
写真では分かりにくいですが、花だけではなく昆虫も数匹描かれた可憐なデミタスカップ。
珍しいフルーツ文様も見つかりました。とても良く描いています。
私の好きな、シノワズリも少し。
手前がオレンジ色のインドの花文様、奥は伊万里写しのような文様です。
たくさんご紹介しましたが最後に、今回の一番のお気に入りを・・・
ヌーヴォーやデコのデザインでは定評のあるドイツのローゼンタール。1910年頃のキャビネットカップです。
金彩に白のマーガレットを敷きつめた、アールヌーヴォー様式の作品です。深く光沢のある瑠璃色が全体を品良く引き締めています。
シンプルな形ですが、丸くて浅いボールとハンドルのバランスがきれいたど思います。売れてしまうまでしばしの間、このカップに視線は釘付けです。
皆さまのお気に入りのカップは、ありましたでしょうか?!
ぜひお店へも見にいらしてください。
by t.o.