京都イタリアン三連チャン
先日、なんと三日続けてイタリア料理を食べました。全部の料理はご紹介は難しいので、イタリアンの最大の特徴であるパスタ料理で比べてみましょう。題して、京都イタリアン三連チャン。
まず、始めに河原町丸太町上ル、IL DENTE DI LEONE (イル デンテ ディ レオーネ)。直訳するとライオンの歯。タンポポを意味する店名です。タンポポのようにたくましく生きていくという意味を含めたそうです。
パスタは二種類注文しました。
まずは水を使わず卵黄だけで練り上げたタヤリンというパスタ。シェフが修行を積まれたピエモンテ地方の麺だそうです。濃い黄色が特徴の生パスタです。ソースはシンプルにフレッシュトマトを使ったもの。
二つ目はイワシとういきょうを使ったオイルベースのショートパスタ。名前は忘れてしまいましたが、ちょうど、マカロニを縦割りにしたような形で、そこにソースが入って美味く絡みます。
パスタの拡大図。
初めて食べたパスタ。フレッシュディルがトッピングされていて、ういきょうの実の味が良く効いた、ちょっとエキゾチックなパスタです。こんがり焼いたイワシの皮と相性びったりでした。関さんはオーナシェフで、もともと中京区にある、ビベロンというリストランテでシェフをされていましたが、去年の4月に独立されました。京都ではまだ新しいお店ですが、これからも注目を浴びる新星イタリアンですね。
食べログしかみつからなかったけど、よかったら参考にしてください。
http://tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26022292/
次の日に行ったのが、IL CILIEGIO (イル・チリエージョ)。烏丸蛸薬師を東に少し入ったビルの2階にあるお店です。ちょっとわかりづらいのですが、一階がつけ麺屋になっているので、それを目標にするといいと思います。名前は桜の花というイタリア語だそうです。シェフの名字が桜井さんというので、自分の名前の一文字を店名にしたとのことでした。奥さんと二人で切りましていらっしゃる、小さいけど素敵なリストランテです。見た目にも美しい料理をお作りになる桜井シェフです。
まず、一つ目のパスタ。これは冷製パスタです。
夏の京都の食材といえば、ハモ。そのハモと京野菜の代表格である万願寺唐辛子を使った、冷たい一皿です。ハモは骨切りしたあとの生のものを軽く炙った焼霜仕立て!!(まるで和食のメニューみたいですね)。万願寺唐辛子もこんがり焼き色がついてます。グリーンのソースも万願寺唐辛子から作った物です。万願寺唐辛子は全然辛いものじゃなく、むしろ甘みすら感じるマイルドなものなんですよ。黄色いコーンが彩りを際立たせています。そして白いのがポップコーン!!のトッピング。なかなか面白い取り合わせですが、ポップコーンの食感がとてもよくあって夏にぴったりのさわやかな一品に仕上がっていました。そしてこの色彩感覚!!すばらしいでしょ。見た目の美しさもごちそうって感じることのできる一品だとおもいませんか?
そして手打ちショートパスタ、トロフェエを使ったお皿。小エビの唐揚げと京都の茄子を使った、ジェノベーゼソース。
このトロフィエというパスタ。トロフィーに似てるとか、削った木屑のようだとか、諸説あるようですが、桜井シェフは注文があってから自分で捏ねられたという出来立てのをいただきました。イタリアでもジェノベーゼに良く合うショートパスタとして有名だそうです。もちっとした食感がとても美味しかった。
桜井さんは京都のイタリアンでは草分け的な存在の DIVO DIVA出身です。その後イタリアでのシェフ経験を積まれた後、京都の西にある、亀岡の楽々荘の中にある、チンギアーレのチーフシェフをされた後、3年前に独立されました。
web page参考にしてください。
http://ciliegio-kyoto.jp/
三日目が丸太町釜座下るにある、CUCINA KURAMOCHI (クッチーナ クラモチ)。シェフは京都の老舗イタリアン、カーサビアンカ出身の倉持さんです。僕のマンションのすぐ近くにある最近お気に入りのお店です。
まず一品目。
これも、偶然にも前日のチリエージョと同じ食材のハモと満願寺とうがらしのお皿。
ハモは2種類の調理法です。白く丸いのがハモ団子。そしのもうひとつが湯通しした身にすこし焦げ目をつけたものと満願寺とうがらしとパンチェッタをオイルで和えています。二種類のハモそれぞれ食感が違いとても美味しい一品でした。昨日のとは同じ食材とはいえ、全く違った印象のパスタでした。
そして、もう一品はクラッシック中のクラッシック。
誰もが知っているペンネアラビアータ。ほどよく唐辛子が効いた一品です。たまにはハモや満願寺唐辛子を使った京都風のパスタもいいけど、こういうド定番はいつでも食べたくなりますよね。安心のお皿です。クラモチさんでは、こんなパスタだってたくさんありますし、メニューになくっても材料さえあれば多少のわがままを聞いてくださいます。これぞイタリア料理の神髄だと思います。
web pageです。
http://cucinakuramochi.com/
以上、三店のパスタ紹介させていただきました。京都のイタリアンなかなかですよ!!是非今度は京料理だけじゃなくイタリアンも試してみて下さい。 ts