ごだん 宮ざわ
以前にも何度かこのブログでご紹介させていただいた、「食 宮ざわ」さんの新しいお店、「ごだん 宮ざわ」さんをご紹介させていただきます。 場所は四条高倉を五条近くの万寿寺通まで下がったところにあります。前の店からだと、歩いて10分弱ぐらいのところにあります。
前の「食 宮ざわ」は二番手だった泉さんにまかされ、宮沢さんご自身はこの「ごだん 宮ざわ」にいらっしゃいます。ごだんというのはお茶事のことばで、正式な茶事が終わった後の、くだけた宴会席を後段と言うそうですが、二件目のお店という意味を兼ねて、食(じき)との呼応をはかった名前にされたようです。内装にも宮沢さんのこだわりが生きていて、全てを大工の棟梁とご自身が相談なさり、吟味された材料を使った贅沢な仕上げになっています。食よりも照明も少し暗く、とても落ち着いた雰囲気です。
9月の初め、今回は¥5,000.のランチをいただきました。
まず、
車海老とウニのゼリー寄せ。オクラの星形がかわいらしい一品です。お出汁が良く効いたゼリーが残暑の食事のスタートに相応しいですね。ラリックのトウキョウの器もすごく素敵でしょ。
そして、次のお造り。
鯛です。ちょっと早めではあるけれど、もみじ鯛って呼べるんでしょうか??
そして三品目は宮ざわ名物、焼胡麻豆腐。ここ「ごだん 宮ざわ」でも食べられます。中がとろとろの濃厚な一品。胡麻ペーストとすりごまが一層、香りを引き立てます。
さて更に続きます。
てうち蕎麦に掛かっているのは茄子のペーストに鮎のうるかをまぜこんだものだそうです。うるかというのは内蔵の塩辛のことです。そしてその上にはなんと!!サマートリュフが思いっきり擦りおろしてあります。なんとも複雑な味わいにびっくり。トリュフ入り蕎麦なんてなんと贅沢なんでしょう。茄子とうるかのベーストの濃厚な味にトリュフの香りがすごくマッチしていました。
さらに、小さなお鍋が続きます。
白ずいきとハモの葛鍋。あつあつの一品。
そして、炊きたてのご飯と香の物、赤出しが出ます。
最後にデザート二品です!!
季節のフルーツのゼリー寄せ。そして、氷の器に入った葛切り。黒密でいただきます。そして最後に宮ざわさんが立てて下さった薄茶で〆です。まだまだ残暑厳しい京都にぴったりの涼しげな九月初めのランチでした。